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おかあさんありがとう、という名の

かれこれ14年、ずっとわたしの髪はおなじ人が切ってくれている。
旅先で突然髪が切りたくなったり、冒険がしてみたくなったりもしてときどき浮気することもあったけれど、でも基本的にはずっと同じ人。

その人がこの秋、40になるのを機に、じぶんのお店を持った。
まちかねてぼさぼさになった頭で、さっそく代々木の新しいお店に行ってみた。
お店の中はどこかまだ風がおちついてない感じだったけど、小さな自分の城を手中にしたその人の目は、
いつものようにおだやかながらも満足そうな光をたたえていて、すてきだなあ、とおもった。
お店の名前がちょっとかわっている。「Nachimaruruって、どういう意味ですか?」ときいたら、Nachiは、長く美容院を営んでいた母上の名で、maruruとは「ありがとう」という意味なんだそうだ。
母の手一つで3人の子どもを育ててくれたお母さんへの、感謝と敬意を込めてつけてみた、とおっしゃっていた。

おかあさんありがとう。そんな名前のお店。
ずっと鏡越しに接してきた人の、やわらかい心の内側に、はじめてふれたような気がしました。
どうか、たくさんの人に、ながく愛されるお店になりますように。

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なおさん

なおさんが悪性リンパ腫でなくなって、1年たった。

この1年で、わたしの生活はめまぐるしく変化し、時間は信じられないくらいあっという間に過ぎて、
1年もたっちゃったなんて、うそみたいなきもちだよ、なおさん。

なおさん、いまどこにいる?
そこはどんな音楽がきこえてる?


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秋の季語

12月、ヴァイオリニストの小野明子さんが「おでかけアリオス」(アウトリーチコンサート)で訪問演奏する入遠野中学校の文化祭をみせていただきにいってきた。

入遠野はいわきの南部の山間にある、田園風景のうつくしい農村。
部員たった10名で大奮闘中の弦楽合奏部の演奏や、全校生徒62名全員による合唱をきいたり、生徒たちのてづくりカレーライスをごちそうになったり…保護者のみなさんや、近所に住んでる小学生、じーちゃんばーちゃんにまじって、楽しませていただきました!
お母さんたちはどうみてもわたしと同世代。そーだよね、この子らの母でもぜんぜん不思議はない年齢なのです、はい。

壁には絵画や書道、最近読んで感動した本のブックレビュー(読書感想文よりたのしいね)やなんかがはってある。
全校生徒の俳句が、わたしのツボでした。
赤とんぼ、青空、秋風、秋刀魚、新米、お月見…
「時候の挨拶辞典」をひっぱりださなくたって、このまちの空気の中には季節を感じさせる言葉がたくさんたくさん隠されている。
同じ季語をつかっても、3年生の女子の句には、ちょっぴりくすぐったい恋心が詠み込まれていたりして。くーっ、いいなあ!

ぺこ選の2句を発表します!  いずれも中2の男の子の作品!
 銀賞 新米を秋刀魚で食べる夕ご飯
 金賞 ビールから焼酎に変わったうちのオトン

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おとなのえんそく・いわき編

昨日仕事のお昼休みに、お弁当を劇場裏の河原にもっていって食べてみた。
土手に咲いたコスモスがゆらゆらとして、空は青く高く。ほんとにいい季節。
久しぶりのひなたぼっこにのたりのたりしながら、相棒に「ねー、あした、お天気だったら、芋煮会、やりたいなー」と声をかけてみたら、ノリよく反応してくれて、そこから一気に段取りをし、仕事仲間たちと一緒にでかけることになった。

芋煮会。東北の秋の風物詩であります。
「芋煮」=里芋の入った豚汁を、河原で火をおこして、料理して食べる。
それだけっちゃーそれだけなんですけどね。

車で30分ほどの夏井川渓谷をのぼり、ちいさなキャンプ場に到着。
男衆が火をおこしてくれて、女衆が材料を刻んで。
煙に何度も泣きながら、火のまわりを囲み、わいわいがやがやと。

外で食べるごはんって、なんておいしいんだろうね!
すごーくいい気分転換になりました。

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ありがとう

両親の結婚記念日。なんと40回目。
記念すべき年なのに、忙し拍子に電話をしただけだったが、
にこにこと夫婦そろって声をきかせてくれた。

きょうは二人で山口県の秋穂(あいお)という町にあるミニ八十八ヶ所巡りをしてきたそうだ。
「ミニ」といっても、車で回っても一日かかるほど、町中すみずみにまで分布している。父が山口出身なので、我が家では、たとえば厄年とか、病気や事故の後など節目の出来事があったときとか(そうでないときもけっこうちょくちょく)家族で秋穂にお参りをしていた。
金剛札という、弘法大師の像と「南無大師遍上金剛」という経文の書いてある紙を、お賽銭代わりにお堂においてまわる。
りっぱなお寺もあれば、山をぐんぐん登った先にあるお堂、気をつけていないと見落としそうな小さなお堂まで、ひとつひとつまわる。
お昼ご飯は精進メニューのてづくりお弁当。おにぎりとたくあん、蕗をたいたのとか。身体を動かすのでシンプルなおにぎりもほんとにおいしい。
お参りをすると、たいてい「おせったい」とよぶ、個装されたお菓子の袋がおいてあって、それをひとつずついただいて帰る。あめだまや、おせんべいや、道中のなぐさめになる。…あーなつかしい!

今回両親は、「10年後も、二人とも元気にすごせていますように」とお祈りしてきたそうだ。
…40年も一緒に生きてるって、やっぱりほんとにすごいことだとおもう。
山越え谷越え、大変だったと思うけど… 
どうか元気で、仲良くいて下さい。ありがとう。

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