« June 2007 | Main | August 2007 »

ちょっとパウゼ。

いわきとの二重生活がはじまって、3週間。
今週は東京へは戻らず、はじめていわきで週末を過ごしてみようときめた。
うち探しも本気でしなくちゃ… と思っていたら、身体がほっとしたのかなんなのか、おもいっきり背中をいためてしまった。
おかげでゆうべは、ずーーーっと楽しみにしていたライブを見逃す羽目になっちゃったし、多忙な上司と相棒に治療院につきあってもらうことになってしまったり… がっかりだよ、ったく。
おもしろい治療師さんに会うことができたのはよかったけど… もういいとしなんだから、加減を知ろうよ、わたし… 

というわけで、今週はちょっとパウゼ(pause)です。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

雨の散歩道。

台風でしたねえ。
東京はさして荒れることもなく、いまはもう金色の光が雲間からこぼれている。
それにしてもこの2日間は、雨の中をよく歩きました。

いわきのスタッフの誘いで、アサヒ・アートフェスティバルのアートお散歩ワークショップに参加した後、ピアニスト・向井山朋子さんのコンサート「夏の旅・シューベルトとまちの音」へ。
お散歩は深川の江戸資料館からはじまり、縁台美術家・荒野真司さんのアトリエ訪問、そして清澄にある倉庫内ギャラリーで現代アート鑑賞。
雨降る街をあるきながら「こんなに風情のあるまち、あったんだ〜」と感動したし、荒野さんとの出会いもうれしかったし(あらためて書けるといいなあ)、ギャラリーでは印象深く、「またあいたい」作品にも出会えた。
でもやっぱり、いちばん印象的だったのは向井山さんのコンサートだった。
…雨の中3時間てくてく歩いてとっても楽しかったけど、最後のコンサートで寝ちゃわないようにしなきゃね〜 ってのはまったくの杞憂だった。

シューベルトの「IMPROMPTU」をベースとし、この公演を行う5カ所の都市(東京・仙台・山形・岩手・札幌)であらかじめ採取した「まちの音」をサンプリング、編集・構成し、演奏の中に挿入していく、という形。
挿入されてくる音の種類、タイミングがとっても気持ちいい、というか、腑に落ちる、といったほうがいいか。
シューベルトがきょうのコンサートを聴いてもきっと、「おうおう、おいらの作品になんてまねしやがんでい」とは思わないことだろう。
なんか、きいてて胸がすっとした。向井山さんにそう伝えたら、「あら、うれしいわ。私もね、きょうはほんと、弾き終わった後、すっとしたのよ」っておっしゃっていた。

アフタートークを待つ間、飲み物を買って席に戻ったらチラシがおかれていた。
向井山さんがこのあと2009年に発表予定のプロジェクト「WASTED」への参加者募集のインフォメーション。
世界中の女性12,000人に、白い絹のドレスを送る。うけとった人は、そのドレスを生理中に身につけて過ごす。そうして送り返された、経血のついた白いドレスを一同に展示する、というもの。ちょっとぎょっとする。けれど、なぜこのプロジェクトをやろうとおもったのか、という話を聞いて、とっても参加したくなった。

普段、自分が「おんなである」ということを無視したほうが、日常を効率的に過ごすことができる、と思ってふるまっていることに気づいた。
それをよいともわるいとも、あたりまえともかなしいとも、いえない。
しかし気づけたことはよかった。

…まっすぐな光を瞳にたたえ、さっぱりとした風をみにまとった、美しい人。
この人の音楽にであえたことをとてもうれしくおもう。


| | Comments (3) | TrackBack (0)

たなばたのよるに

四日市市にある子供の本専門店「メリーゴーランド」の31周年記念講演会に。
童話作家の今江佳智さん、画家の太田大八さん(御歳89歳!)、そして俊太郎さんの対談や、絵本作家のあべ弘士さんとメリーゴーランド店主の増田さんの対談、賢作さんとあべさんのライブペインティングのセッション、賢作カルテットのジャズライブ… ともりだくさんの4時間。
こりゃ長い一日になるぞ… と覚悟して新幹線に乗り込んだ。

あべ弘士さんといえば、「あらしのよるに」の絵を描いた人。画家としての活動を始める前は、あの旭山動物園で25年間も飼育係をされていたのだそうだ。
おだやかで、動じないエネルギー感はいのちをたくさんみつめてきたあべさんの歴史がそうさせているのだろうか。そばにいると、初対面にもかかわらず不思議な安心感に包まれて、すごく心地よかったなあ…
そんなあべさんと、賢作さん、そして賢作カルテットのセッション。
セッションは2パートに分かれていて、最初は賢作さんとあべさんの完全インプロ、休憩を挟み、2パート目のカルテットのライブの途中からあべさんが加わり、絵を仕上げる、という段取り。 

はじまる前の打ち合わせで「何かいたらいいんだか、まだよくわからない…」と考え込んでたあべさん。「ま、はじまってから考えましょう」とお得意ののんきくんモードで答える賢作さん。このあと何がおこるのか知るよしもなく。

オイルスティックで、ボードの上端から濃い青をのせていく。広—い空。
ゆっくりその面積を増していく。
賢作さんは中低域の音を心地よいコードでならしていく。
赤いスティックでひとふでがきみたいにしてすーっと輪郭が描かれる。
うまれてきたのは虎。
ピアニカに持ち替えて客席におりた賢作さん。一番後ろまでのぼりつめて、俯瞰している。よく音が通る。たぶんホールの音響の良さだけではない。選ばれる音色(ねいろ、おんしょく)と、ボードに描き出されるいろかたちが共鳴しているからだとおもった。
力強いのに、がなりたててない。ゆうゆうと、風がふきわたっている。
すごくいいセッションだった。
これがね… 2セット目の後半からこんなふうに変わるんですよ。
森が現れ、空は深い夜に姿を変え、3匹のそれぞれに個性が描きこまれ…
ラストの曲でとうとう雪が降った!
舞台上では背を向けあっているあべさんから、トランペットの牧原さんとトロンボーンの三塚さんはすごいエネルギーを感じ取っていたそうだ。居合いみたいですね。
で、できあがったのがこれです。途中も写真とればよかったなあ…

メリーゴーランドもとても魅力的なお店。そして主人の増田さんもあつまっている人たちもみんな。それはまたあらためて。

200707071811000

| | Comments (2) | TrackBack (0)

うごきはじめる。

いわきでの勤務が本格的に始まった。
8:30から仕事だと午前中がながいわ〜。ばりばり残業したつもりでもまだ22時。いままでの生活と確実に3時間は時差があります。わかっちゃいたけどこの方が身体は断っ然、楽。
3ヶ月の出遅れ分を一生懸命追いかける。といっても、相棒やまわりのスタッフたちがしっかりフォローしていてくれたので、苦がない。
両翼をふっとひろげたら、すっと風に乗って浮き上がれた、みたいな。
どこを目指して飛ぶのか、飛び続ける体力があるか。それは、私次第なんだな。
まずはあたらしい仲間たちとの仕事が始まったんだな〜、と確認できた、4日間。ありがとう、みんな…

で、きょうは東京です。
ずーっとたのしみにしてたDiVaレコーディングです!
4月の公演がきっかけになって、いろんな人が動き始めた。
うれしい。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« June 2007 | Main | August 2007 »