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A- LSD!

横浜美術館・アートギャラリーで開催中の甲谷匡賛さんの展覧会「A-LSD!」を見に行った。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という神経難病のため、四肢の機能をほとんど失っている甲谷さん。わずか数センチ動かせる左手の甲でセンサースイッチでパソコンをあやつり、長い時間をかけて一つ一つ生み出された作品が展示されている。2年間で描かれた全61点。美しい色彩で描かれた作品は、どれも深く、そして力強いエネルギーを秘めている。タイトルの「A-LSD!」は病名のALSと、幻覚剤LSDをくっつけた名前。

甲谷さんに初めてであったのは2002年のこと。
私は99年に筋無力症という難病にであい、大学病院に通院しつつ東洋医学の治療院に通い、食事療法などを試みた結果幸いなことに回復することが出来た。そして、当時とてもおせわになっていたダンサーの岩下徹さんと志賀玲子さんに「あなたとよく似た症状を抱えている人がいて」と、当時京都で手技治療院をなさっていた甲谷さんを紹介された。検査を繰り返しても病名がつかないまま、動きづらくなってきた身体と向き合いながらも治療院をつづけておられた甲谷さんと、何度となくメールをやりとりしたり、実際にお目にかかってお話をさせていただくなど、交流がはじまった。
原因のわからない症状にさいなまれる不安を、すこしでも共有することが出来たら、そして快方へ向かうためのなにか有効な情報をさしあげることができたら…という願いでメールをかいていたけれど、いつも励まされ、教えられるのは私の方だった。
やりとりをはじめて1年とたたぬ頃だっただろうか、「ALSと診断された、これから入院生活に入ります」というメールをうけとった。かける言葉を失ってしまい、それからしばらく、一文字も送ることが出来なくなってしまった。わすれることはもちろんなかったけれど…
ある日、ふとつけたテレビから、京都の男性がALSの病床で描いた作品の展覧会を開いた、というニュースを偶然目にした。甲谷さんだった。

そしてきょう、色鮮やかに描かれた作品を見て… どでかいパンチを食らった気分だ。
わたしはいったい何をしてるんだろう。 病気と向き合ってたあのころと比べたって、ぜんぜん進歩してないじゃん、生きてないじゃん。
フィールドを変えようとしてみたところで、こんなじゃなにも、変わったりなんかできないよ。
ここ数日、立て続けに強烈なメッセージが目の前にいろんな形で現れる。
なにかが動き出している。私の奥深くで。

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不思議な夢

不思議な夢を見た。
むかし一緒に仕事をしていた人のご両親と、食事をする夢。

お二人とはたまにコンサートに来てくださったときにお会いするだけだったのだけど、とても私のことをかわいがって下さっていた。
お父さんの優しい笑顔がすごく好きだった。
お母さんはいつもわたしにちいさなプレゼントを持って来て下さって、「お疲れ様、ありがとうね」と声をかけて下さった。

背後の窓からは海が見えて、食卓にはお魚がならんでいた。
「元気にやってるかい?」みたいな、たわいのない話をする。
おいしくごはんを食べて、その場で別れ、お店の階段を下りる途中で気づく。
そういえば、お父さんはもう3年も前になくなっているじゃないか!
じゃああのひとは誰だったんだろう?
引き返して店の扉の前にたち、様子をうかがうべく耳をそばだてると、
「前田さん、そこにいるの?」とお父さんの声がする。
でももう、その扉を明けることは出来ない… でもそこにいるのは間違いなくお父さんだった。
そこでおわり。

目が覚めてから、やけに泣けた。
唐突で、不思議な再会。うれしくて、かなしくて、胸がほんわかした。
心配して、きてくれたのかなあ?
ありがとうお父さん、わたしは大丈夫ですからね〜。
お母さんもおげんきかなあ。私のこと、まだ覚えてくれてるかな。お手紙してみようかな。

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ありがとう。

タルバガンライブ@吉祥寺スター・パインズ・カフェ、ゲストにヴァイオリンの太田恵資さんを迎えて。

1部はタルバガンのふたりで、それぞれのソロや「のどうた教室」を交えながら、なごやかに。
2部は太田さんのソロ、そしてアンコールも含め7曲をジョイント。
初顔合わせで、これだけの充実したセッションをやれるとは… すばらしい!

太田さん、ソロではさすがの貫禄で見事にお客さんを別世界にさらってゆきつつも、彼らの音楽に最大限の敬意をはらって関わってくださり、ほんとうに感激… アンコール2曲目の「天の風」、嵯峨さんは「こんなふうにアプローチしてくれるなんて…」と、舞台裏にもどり、ちょっぴし涙。
そしてタルバガンの二人の、やわらかくも揺るぎないスタンスも、さすがでした。
太田さんがライブの後、「音楽はこうあるべきだと思いました、こんなに静かで豊かな音楽… ほんとうに気持ちよかった」と二人に話しかけておられました。
いい出会いの場になってよかった〜。

お越し下さったお客様、ありがとうございました。
そして太田さん、リキさん、嵯峨さん、boox box田原さん、ほんとうにありがとうございました!

来年末には結成10周年を迎えるタルバガン。
さて、どんなライブにしましょうか!! 

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やっぱりだいすき。

タルバガン、ブリジストン美術館でのレクチャーコンサート。
100名以上のお客さん、満員御礼でした。大感謝!
たくさんの美しい色彩のスライドをみせながら、トゥバとモンゴルの文化の違い、音楽の違い、そしてそれぞれの魅力を話し、さらに中央アジアののどうたの特徴と変遷を説明。演奏も交えながら。
しかしこんなにおしゃべりも演奏もバランスよく実のある内容を提供できるミュージシャンて、
たぶん日本の中にもそういないとおもう。見応えたっぷりでした。

1年ぶりにタルバガンの音、ききました。
やっぱりええわ〜…
弓のこすれる音、声のゆらぎ。「サワリ」がうみだす、豊かでぬくもりのある響き… 目を閉じて浮かび上がってくる風景は、彼の地におとずれたことなど一度もないわたしに、なぜか懐かしさを覚えさせる。

うまれるまえからきいていたうた。いつまでもきいていたいうた。

これは、今回のコンサートのためにかいたコピー。
なんだかありきたりで恥ずかしくてけしたいなあと何度も思いながら無理矢理のせたんだけど、
やっぱり、すなおにそうおもう。
もしかすると、ネイティブの人たちの演奏をきいても同じようには思わないのかも知れない。
彼らの奏でる音だから、こんなにしっくり来るのかも知れない。

タルバガンの二人にとっては11月初旬から続いたツアーの千秋楽。
わたしにとっては2007年TRAVESSIAの御用納め。
あしたはきっと、いいライブにするぞ〜!

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タルバガン、東京に到着。

いよいよあすから2日間、タルバガンライブです。
先月末から旅続きのふたり、ちょっぴりお疲れ気味でしたが、
でも元気に東京入りしました!

きょうは軽い打ち合わせの後、11/24スターパインズカフェにゲストで参加して下さる太田恵資さんのライブをみんなでみにいきました。
チェロの翠川さんとベースの早川岳晴さんとのストリング・トリオ。
うねうねの、おとこのJazz、でした。
おわったあとで軽くご挨拶&うちあわせ。初顔合わせの3人の駆け引き、かなり期待できるセッションになりそうです。聞き逃したら後悔するべ〜!

あしたのスライドトーク&ミニライブは京橋のブリヂストン美術館ホールで、
15時からです。スライドの画像をみせてもらいましたが、どれも美しくて心が洗われまする。
「りきペディア」と嵯峨さんが評する等々力さんの博学弾丸トーク、そしてこれまたたのしくてわかりやすい嵯峨さんのトーク&とっておきの爆笑(?)秘蔵音源…  むきゃー!

どちらもまだチケットあります。当日直接会場にお越し下さるか、ぺこ携帯(090-8720-0487)にお問い合わせ下さい。
みなさまのお越しを、お待ちしています!!!

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オリオン

不意の雨に洗われた空に、星がまたたいている。
気づいたら、もうこんなに、オリオンが高くあがる季節になっている。

なんか最近、馬鹿みたいな忙しさでつねに眉間にしわがよっている。
いやいやたぶん忙しいんじゃなくて整理が出来てないだけなんだよな…
それにしても「納得いかないこと」を、怒りという形でしか表現できない自分がなさけない。

深呼吸、せよ。
…と、夜道をてくてく戻りながら反省の、ぺこでありました。

明日は、楽しみにしていたいわき出張じゃ!
かえってきたらパリャーソじゃ!! ひゃほー!

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遠足気分

目にしみる青空! 日曜日が晴れるといい気分。
せんたくして、庭の草抜きして(ちょこっとだけね)、きょうは昼から、渋さ知らズのダンドリスト・ふわさんの家にいった。12/1~3、世田谷パブリックシアターでおこなう「渋舞謡夜曲〜Shibusa Opera」のロビー装飾に使用する、国内外の公演ポスターをさがしに。
電車に乗る前に文庫本を1冊かう。1時間半の電車の旅はあっという間だった。
河口の鉄橋にさしかかると、水に跳ね返る光がまぶしい!
「前田さん、こんないい日にうちで仕事じゃ気の毒ですねえ」って不破さんが話しかけてくれた。
なんの、十分遠足気分っす!
役得で、マスタリング前のニューアルバムの音源を聴かせてもらいつつ、さっそくポスターさがし。
押し入れだの、トランクだの、引き出しなどをちょこっとさぐると、でてくるでてくる!
あっというまの3時間で、30種類以上のレアな資料がたくさんみつかりましたわ。
行きは軽かったリュックが帰りはずっしり。遠足ならばほんとは逆だけどね〜
ライブをもちろん一番たのしんでほしいけど、すこし早めに劇場に来て、ロビー探検もしてみてください。写真はロシアでのライブのポスター。一番でかい文字は「渋さ知らズ」とかいてあるんだそうな!わはは。

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みなさまにおたずね

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仕事が終わって、とぼとぼと渋谷駅まで歩く。
遠くに見えるあれはなによ? もうクリスマスツリー!?
こんなにあったかいのに? 気がはやすぎるんちゃう?

さてと。
きのう、京都に住んでる篠笛吹きの森美和子ちゃんが電話をくれた。
この冬にアルバムを出すそうで、記念ライブ(いわゆるレコ発ライブね)を東京でも、ささやかに開きたいのだ、と。
「50人とか入れるくらいでええねんけど、たとえばお寺さんとかな、人が集まりやすくってどっかいいかんじの場所、ぺこちゃん知らへん?」

森美和子ちゃんは、もともと照明さんとして鼓童のツアーに1ヶ月半同行していた。お互い新人で年齢も近いので、旅中はよく呑みに行ったりした。旅するうち、笛に魅せられ、ツアー中空き時間にメンバーに笛を教えてもらってぴーぴーと吹き始めたと思ったら… 翌年研修所にいた(笑)!

しかし… うーん… 50人くらいですか、「いいかんじの場所」ですか、「人が集まりやすいところ」ですか、なかなかむずかしい相談やね。佐渡でならやまほどいいとこ紹介できるけど…
というわけで、響きがよくて、こぢんまりとしゃれていて、「和」な雰囲気で、篠笛の似合う、どこかよい場所ご存じの方いらっしゃいましたら、もしくは「うちでおやんなさいよ」という素敵な家主さんいらっしゃいましたら… ぜひに、ぺこまでご連絡下さい。
ちなみにライブは1月ごろを希望されているそうです。

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今月も目白押し

そういえば「目白押し」って、語源はなんだろう…

仕事が急にキャンセルになり、この連休ははからずもゆったり過ごすことが出来た。
でもよく考えたら今月最初で最後の休日だわ、はっはは… 今年最後にならないことを祈ろう…
そんなわけで、読書したり、工作したり、映画観たり、お風呂にいったり、突然鎌倉にいってみたりしました。
鎌倉、初めて降り立ったけど、すてきなところだった。すっかり暗くなってから到着し、それもパリャーソのライブを観てすぐに帰ってしまったので、ほとんどお散歩できなかったのが残念。またあらためてこれるといいな…

さあ、今月はタルバガン&パリャーソの2本立て!
タルバガン、一昨日新曲の音源が嵯峨さんから届いた。シンプルだけどイメージがたくさんわいてきそうなかっこいい曲です! 太田さんとのセッション、たのしみだ〜! まだチケットお求めでない方、どうぞどうぞお申込お待ちしております。しつこいけどあらためて情報のっけちゃいます!

タルバガン ライブ@Star pine's cafe
日時:2006年11月24日(金)18:30開場 19:30開演
会場:吉祥寺・スターパインズカフェ
出演:タルバガン(等々力政彦、嵯峨治彦) 
スペシャルゲスト:太田恵資(ヴァイオリンetc,)
チケット:4,000円(当日500円UP ドリンク別)
お問い合わせ:TRAVESSIA 03-3335-6101(090-8720-0487) 
       travessia@mbn.nifty.com

※11/23のブリヂストン美術館「スライドトークショー」も受付中です!

なお、実はtravessiaのアドレスにチケットのお問い合わせをいただいたにもかかわらず、
届いていないメールがあったことが判明しました。
おそれいりますが、2日経過してもこちらからの返信がない場合は、携帯(090-8720-0487)までご連絡下さいますよう、お願い申し上げます。
たくさんのお申込、お待ちしております!!!

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