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あっという間

最近、Saxophoneという楽器にどうも、縁が深いというか軽くはまっているというか… ちょっと自分でもおどろく。
部活とかでブラスやってる頃って、実はサックスって嫌いだったんだもん。
なぜかというと実は楽器がどうこうということではなく、テナーサックスの先輩に楽器庫にしょっちゅうよびだされてヤキを入れられたり(いやまったくへこたれなかったですけど)、同級生のサックスの子になんともいえぬヤな奴がいたり… ま、そんな理由です。

ゆうべは、六本木のSUPER DELUXEへ、清水靖晃&サキソフォネッツのライブ「あっという間」に。
19:30からの初回ライブは早々に完売、わたしは22:30からの追加公演にいった。

以前ブログで「ペンタトニックの不思議」(2/17 ひみつをおしえて。)についてちょろっと書いたんだけど、その中に出てくる「五音階の曲を集中して書いている人」とは実は清水さんのこと。清水靖晃さんはサキソフォニストであると同時に作曲も多く手がけている。10年くらい前にバッハの無伴奏組曲全曲のサックスソロCD「Bach Box」を発表、レコード大賞企画賞を受賞。たしか車のコマーシャルで使われていたので、記憶にある人いるはず。
天才的なセンスとユーモアとテクニックと色気が備わった、すごいミュージシャン… ええ、かなりなミーハーです。

昨日は、若いサックスプレイヤー4人で新しく編成したサキソフォネッツと清水さん、合計5人の編成に、コンテンポラリーダンスの康本雅子さんをゲストに迎え、ペンタトニックをモチーフに書かれた清水さんのオリジナルと、バッハ無伴奏組曲から数曲をランダムに組み合わせた、16曲・1時間半のプログラム。
昨夜のライブは、サキソフォネッツの4人にとっては、初夏の頃から何度も何度もあつまって、フレーズのひとつずつに至るまで緻密に稽古をかさねてきた末の初お目見えの日。
曲の内容は異なるが、実は同じコンセプトで昨年6月に清水さんはパリ・アベスにあるパリ市立劇場小劇場でコンサートを行っている。そのときはパリの「ハバネラ・カルテット」というこれまたかっこいいサックスアンサンブルと一緒にやっていて、最初の公演があっという間に完売、1週間後追加公演を行ってそれも満員… そして大絶賛だったらしい。そのときの音源を縁あって聴かせてもらい、もう…雷に打たれたかのようなショックを受けた… 

で、昨日のライブ。実はハバネラより、すごかったんです。
なんというか、「一糸乱れぬ美しさに感動!」ということではなく(いや、もちろん完成度はかなり高いのだ)、緻密に組み立てられた細工を自らの手で「ちょこっとくずす」、シニカルでユーモラスな部分=清水さんの音楽のスピリットを、サキソフォネッツの4人はしっかり受け取り、楽しんで演奏している… なんだろ、これって日本人の血?
そしてもっともっとこのアンサンブルはすごいことになる、という確信を覚えさせる急角度のベクトル…
なぜだろう、嫉妬を覚えたのです、私は、昨夜。

うあーすごく長くなったけど… ペンタトニックの曲集は来月レコーディングし、たぶん年明けリリース。
そして来年は各地でライブツアーの予定とか。 おっかけたいっす…

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TRAVESSIA 秋のお仕事vol.3.〜パリャーソの巻

ハーモニカの続木力さんとピアノの谷川賢作さんのユニット、パリャーソ。ポルトガル語で「道化師」という名のお二人は、この12月で結成5周年、すでに200回を超えるライブを敢行している、実はエネルギッシュなアニキたちです。
ルックスは一見ぶっきらぼうだけど音楽は清々しく、男っぽく、ときおりチャーミング、そしてスウィート。スタンダードナンバーから山寺の和尚さんまで、ジャズに軸足をおきつつも洋の東西をとわないレパートリーがたのしい。

ハーモニカの力さんは、もともと京都のパン屋さんの息子で、パンの修行にでたはずのフランス・パリのストリートからハーモニカ奏者としてデビュー… という有名なエピソードの持ち主。
じーっと寡黙な風情でピアノに身をゆだねていたかと思うと突如「がぶーっ!!!」っとハーモニカに食らいつき、みずみずしいメロディをとめどなくあふれさせるのであります。
そして賢作さんのピアノは、俊太郎作品とのコラボレーションのときはもちろん、ジャズハウスでの暴れん坊モードの時ですら、繊細な印象がつよい(と私は思う)のだけれど、パリャーソの時はどこか、大陸っぽいからっとした風が吹いて、また、ここちいい。

ライブ当日にリリースとなる4thアルバム「ウルガ」も、からっと明るい快作。発売当日、ライブ会場のロビーで入手すべし!
そうそう、今回の会場である「自由学園・明日館講堂」は、昭和初期に建てられた、重要文化財にも指定されているレトロな木造ホール。足を踏み入れただけでうれしくなるような素敵な空間、音も最高です。

ここからはやや余談ですが…
今回、ちらしのメインビジュアルを、中学時代の恩師であり現在はイラストレーターの、ショウジサダムさんにお願いしてみた。(11/18の日記「僕の好きな先生」をみてね。)せんせいとは長いつきあいだけどこうやってお仕事をご一緒するのははじめて。わたしのあまりに茫洋としたディレクションに頭を悩ませつつも楽しんでくれて、すてきな1枚を仕上げてくれました。ほんまにありがとね、せんせい。
というわけでわたしもちゃっかり楽しく遊ばせてもらってます、パリャーソプロジェクト。

パリャーソ 5tth Anniversary Live 「URGA〜ボヘミアンの帰郷」
日時:2006年11月18日(土)16:00開場 16:30開演
会場:池袋・自由学園 明日館 講堂
出演:パリャーソ(続木力、谷川賢作)
ゲスト:山田晴三(B)山村誠一(Perc)
チケット:前売3,800円 当日4,300円(全席自由)
パリャーソ特製Tシャツセット:5,800円(前売のみ)
プレイガイド: TAM Office 03-3312-5963
       TRAVESSIA 03-3335-6101


F4

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TRAVESSIA 秋のお仕事 vol.2〜タルバガンの巻

昨年の近江楽堂での公演は完全生音環境にこだわったのだけど、今回はライブハウスで、より自由なセッションを目指して。ゲストには、ノマド系ヴァイオリニスト・太田恵資さんをお迎えすることにしました!

太田さんといえばジャンル不詳のヴァイオリン・プレイはもちろん、アラブ系の喉歌やヴォイス、そして太鼓もすごいです。くらっと軽い目眩に襲われるような、というか、煙に巻かれる感じというか… とにかく、どこをきってもうねりまくってます。
タルバガンの二人とは別々の場所でそれぞれに面識があり、いつか共演の機会があるといいなあ、と互いに思っていたとか。うれしいなあ。
前代未聞な弦楽3重奏、そしてのどうたトリオがこの夜出現するかも… お聞きのがしなく!
そして前述のブリヂストン美術館での「スライドトーク&ライブ」とのセットチケットもあります!ぜひ両日お運び頂き、タルバガンワールドを満喫して頂ければ。

タルバガン ライブ@Star pine's cafe
日時:2006年11月24日(金)18:30開場 19:30開演
会場:吉祥寺・スターパインズカフェ
出演:タルバガン(等々力政彦、嵯峨治彦) 
スペシャルゲスト:太田恵資(ヴァイオリンetc,)
チケット:4,000円(当日500円UP ドリンク別)

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TRAVESSIA 秋のお仕事 vol.1〜タルバガンの巻

もろもろの事情でなかなかウェブの情報更新ができないので(まあ単に技術とお金がないだけなのですが… うぇーん)、今日から突如連載開始します! 
第1弾はTRAVESSIA自主企画「タルバガンtour 2006」@東京。

昨年の近江楽堂でのアンプラグド公演に続くタルバガンライブ2006、
ことしは「スライドトーク&ミニライブ」と「がっつりライブ」の二本立てにしてみました…

もともと、ふたりの音楽へのアプローチの特殊さ、モンゴル・トゥバの音楽や文化に対する造詣の深さと愛情を、ライブ以外の方法でも紹介したいなあ、と思っていた。

リキさんこと等々力政彦さんは10年以上現地に調査に通う経験をまとめて出版したり、とりためた写真をポストカードブックとして出版したりしている。いわゆる学者肌、というのだろうか…(実際、生物学の学者さんでもあるのだけど)トゥバ音楽への一見頑固なまでのこだわりとリスペクト、そして技術の確かさは、多くの尊敬を集めるところである。

そして嵯峨さんは、松任谷由実のアルバムに喉歌で参加したことをきっかけとし、ポップス、和楽器、ダンス、語り…などなど、さまざまなジャンルのミュージシャン・アーティストと関わりながら、独自の表現を深め、展開するかたわら、現地のすばらしい馬頭琴奏者を日本に招いて全国ツアーをおこなったり、旅行社との連携でモンゴルツアーを企画したりと、おだやかな風情に反するすごいバイタリティの持ち主。

そんなふたりの話は、とにかくおもしろい&わかりやすくて、幾晩でも明かせるほど尽きないものがある。
こりゃーひとりできいてるだけじゃもったいない!というわけで、ブリヂストン美術館(ふだんは美術に関するレクチャーをおこなっているホールで年に数回、民族音楽系のイベントを企画しておられる)にご主催いただいて、「アジア中央部のどうた紀行」なるスライドショー付きトーク&ライブを企画してみました。
現地で採取してきた音源、撮りためた美しい写真などを紹介しつつ、民族の歌、文化、自然について語ってもらいます。もちろん生演奏もちょっぴりご披露します。
チケットを買うともれなく、展示中の美術展の無料鑑賞券もついてくる!

●タルバガン スライドトーク&ミニライブ
日時:2006年11月23日(木・祝)14:30開場 15:00開演
会場:ブリジストン美術館
出演:タルバガン(等々力政彦、嵯峨治彦)
チケット:前売2,500円 当日3,000円(チケット発売中)
お取り扱い:ブリジストン美術館 
      TRAVESSIA 03-3335-6101 travessia@mbn.nifty.com

うあー、ここまででずいぶん長くなっちゃったので、吉祥寺のライブについては次に書きます。

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ご近所さん

最近、ご近所に友達ができた。
渋さ知らズの舞踏の東洋くんとたかこさん。二人は白塗りダンサーだというのにお風呂なしの部屋を借りてつつましく暮らしているらしい。
きょうは渋さが吉祥寺でライブだったので、「風呂入りにきますか?」とさそってみたら、二人仲良く訪ねてきてくれた。
いっしょにビールを飲んで、おしゃべりして。ほのぼのと楽しいヒトトキ。
またいつでもあそびにきてね。

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まつり

家の近所の神社はきょうあす秋祭り。
お社の横の舞台(松羽目もあってけっこう立派)で、お囃子やってました。
松庵囃子社中、とな! すごい、そんなのあるのか… 太鼓、いいなあ。わたしも入れて… 最近楽器にさわりたくて仕方ないわたし。でもひとりでやってもつまんないのよね。

昨日まで、前の職場の先輩がうちにとまりにきてくれていた。佐渡のおみやげたくさんもって!
仕事があったのでそんなにのんびりおしゃべりというわけにもいかなかったけど、久し振りに懐かしい島の人たちの近況を聞けたりして、すごくいい気分転換になった。佐渡もそろそろまつりシーズンだ。といっても農作業の打ち上げみたいなもので、派手な芸能などはなく、ただうちに人を呼んで宴会をするのがメインなのだけど。この時期になると「まつりやるもんし、きてください」という言葉があちこちでとびかう。わたしはもちろん「およばれ専門」でしたが。

あー、ひさしぶりに佐渡にかえりたい。
…海の音、ききたい。海に落ちたお月さまの光の道、みたい。
こうやって書いてるだけで、からだが思い出す、秋の風のやわらかさとつめたさ、そして匂い。

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家族の肖像

突然ですが、今晩お暇なら、コンサートに行きませんか?(ってチケットは自腹でお願いするんすけど…)

「家族の肖像 コンサート」
谷川俊太郎(朗読)谷川賢作(ピアノ)
吉岡アカリ(フルート)庄司知史(オーボエ)草刈麻紀(クラリネット)大澤昌生(ファゴット)
開場18:30 開演19:00
ドリンク付 一般5,000円 学生2,500円
【お問い合わせ】03−5454−0054(ムジカーザ)

谷川俊太郎・谷川賢作が、ポリスターからリリースしたブック付きCD3部作の3作目「家族の肖像」。3作の中でももっともすてきな、完成度の高いアルバム。「ほぼ日」でも特集されています。(アーカイブから見ることが出来ますよ)レコーディングに参加している木管アンサンブルのみなさんも出演されるコンサート。
きょう14日はまだ余裕があるみたいです。
時間のある方、ぜひ、足を運んでみては。

わたしにとっては賢作さんと出会うきっかけになった、
そして、「夏の散歩道」の出発点となった、大切な作品です。

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いや、残念ながら(というかもちろんというか)私の話ではない、芝居の話…

東京にきてからずっと応援しているシンクロナイズ・プロデュースの次回の公演のタイトルである。
アントン・チェホフの「かもめ」「ワーニャおじさん」「桜の園」「三人姉妹」の、恋のやりとりのシーンだけを集めた、大橋也寸による構成作品「恋-アントン・チェホフ」を、彼女の弟子であり、シンクロナイズの代表である久次米健太郎が演出、上演することになった。
稽古が8月末からはじまっている。きょうははじめてのぞきにいってきた。
8年前の結成当初から16作品すべて、オリジナル新作を上演し続けてきた彼らにとって、はじめての既製の脚本の上演、そして私でもさすがにしってるスタンダードな作品たち。あたりまえながら登場人物の名前もカタカナだし、台詞はいつもの彼らの芝居の淡々とした現代日常的な言葉遣いとは全く違うし。どんな風になっていくのか、ちょっとどきどきしていたけど… もしかしていらん心配やった? 
稽古場の空気は、和やかでもあり、そしていい勢いがある。役者たちはそれぞれ、今まで見たこともないような姿かたちをして、作品にとりくんでいる。なんというか、まぶしい。もちろんこれからどんどん変わっていくのだろうけど… たのしみだ。

しかし… 「恋」って、じたばたしてて、支離滅裂で、端から見てるとちょっと笑えて、そしてどこかでみんな、身に覚えがあって、照れくさい。
恋、せよ、あたし。

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ティーツリー

朝起きたら、頭とのどがいたくて耳鳴りがしてた。二日酔いかと思ったらちがった。
風邪引いちゃったみたいだ、うにゃー!
あいちゃんが、うがい薬にとティーツリーのオイルを溶かしたお水をつくってくれた。
のどすっきり。すごいぞハーブパワー。
しかしきょうはもうねまふ。

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もらいなみだ

2週間に及んだKonono No.1ツアー、無事終了。
いまごろは空港で出発を待っている頃だろうと思う。早起きして、渋谷のホテルまで彼らを見送りに行って戻ってきた。旅の荷をようやくほどいて、洗濯機をがらがらまわしてるところです。(雨がうらめしい)

ゆうべのクアトロライブの終演直後から、ミンゲディも、若いメンバーもみんな、大はしゃぎしていたかと思ったら突然黙り込み、黒い肌にぎょろっとめだつ目玉に涙をなんどもにじませて… 長旅の終わりの安堵と、別れの寂しさとを、すなおに表現していた。いとおしいなあ、大の大人の男どもがさ。

…こういう仕事をしていると、笑って見送ってきびすを返したとたん「はいはいじゃあ次の現場の段取りね〜!」ってさばさばしてきちゃう。じゃないと、やりきれないところもあり。
しかし今朝ばっかりは、ちょっぴりほだされちゃいました。
ひとり、かえりの電車の中で、なみだ。でもこころはほんわか。

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河内長野にて

きのうは、東京JAZZでの本番を終えた渋さ知らズのメンバーと一緒にバスで爆走移動。夏休み明けの週末の夜はすいててよかった、順調な旅でした。
渋さのみなさんは昨年、4ヶ月の怒濤のヨーロッパツアーでバスに乗り倒したそうで、みんな旅慣れしてて、くつろぎ方が堂に入ってる(そんな言葉あるのか)。ステキです。
到着して夜中まで散々呑んだというのに、暑くて早くからめがさめてしまう。
しょうがないのでコーヒーのみがてらお散歩に。駅前の広場をぬけたらいきなり、おおきな古いお屋敷発見。りっぱなお蔵に長—くつづく漆喰の塀。見上げると屋敷全体を包み込まんばかりに枝を広げるおおきな楠が。こりゃまー…
そしてちゃんと人が住んでるっぽい。由緒ただしきお宅なのでありましょう。劇場にはいったらスタッフの人に話をきいてみよう。
きょうは入りはゆっくりだけど2ステージある。元気出してまいりましょう。

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