« November 2005 | Main | January 2006 »

とほほなクリスマス

ちまたはクリスマスとな。
六本木ヒルズアリーナのクリスマスイベントに、アイルランドのコーラスグループ「ANUNA」が出演することになり、今年のクリスマスは寒空の下で仕事かあ!それも悪くないじゃん!とおもっていたのだが…
ツアー中の不摂生がたたったか、2日前に突然目眩でひっくりかえり、収まったと思ったらこんどはなんと膀胱炎で七転八倒。あまりの変調ぶりにびびったのなんの… そんなわけで、ここ3日ばかりうちにこもりっぱなしです。
身体大事にせな、あきません。

ANUNA、かなりすてきらしいです。魔法陣の森繁さんの照明(ほんとにきれいなの!大ファンです)も、すばらしいそうです。うあーん、みたいよお。
人混みは苦手なかたも多いと思いますが… もしよかったら、きょう、明日も17時からと19時から、2回ずつ公演しています。

クリスマスといえば、ハウゴー&ホイロップのモーテンが聞かせてくれた、クリスマスの話はとってもおもしろかった。
クリスマスはもちろん、キリストのお誕生日だからめでたいわけだけど、北欧にはもともと、このくらいの時期をお祝いする風習があったというのだ。それは「冬至」。
知っての通りヨーロッパの冬は暗くて寒い。特に彼らの住むデンマークは今頃はなんと日照時間6時間。それで、12/21の冬至から3日間、これからは日が長くなってゆくばかり、ということでお祝いをするんだとか。
それともう一つ、年末には子どもたちにも楽しみが。
「ニッセ」という、家に住む神様(?妖精?)が、12月の1日から冬至のお祭りまで、ツリーのそばに、毎日毎日ちいさなプレゼントを置いていってくれる、という伝説があるそうだ。(アドベント・カレンダーとにてますね)
そして24日の夜には、お礼の意味を込めて、ニッセにもごちそうをお供えするんだって。
モーテンの子どもたちは、サンタさんは信じてないけどニッセのことは本気で信じているらしく、毎日おきるとすぐにツリーの周りを探すんだとか。
親は大変。一日たりとも、子どもたちより寝坊することが出来ないのだから。
旅の終わりに、モーテンに「これ、ニッセからのプレゼントに使って下さい」って鉄腕アトムのちいさなおもちゃをわたしたら「これって、日本のキャラクターだよね… ばれるからだめ!」だって。
いまごろはきっと、子どもたちとゆっくりすごしてるんだろうな。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

MUSIC IS LIFE

ハウゴー&ホイロップツアー無事終了。
昨日の朝デンマークに笑顔で帰っていった。
チェックインをすませると、さっぱりと手を振ってゲートに入って行ってしまったし、私もそのあとすぐに出張だったので気が張っててなんともなかったんだけど、朝メールをあけたらギターのモーテンからメールが入っていて、ちょっとだけなけた。

公演のサイン会の時、のぞき込んだら、
CDの盤面に彼らの名前と一緒に「MUSIC IS LIFE」というメッセージが書かれていた。

自分のオリジナリティを認識し、そのことに誇りをもつこと。
そして互いの音をよく聴きあい、違いを楽しみ、新しく生まれ出た音を味わおうとすること。
セッションって、プロのミュージシャンって、そういうものだとおもう。
そんなふうな話を旅の途中、きかせてくれた。
彼らのニューアルバム「フィースト」は、そんな風にしてできあがった作品なのだろう。(20名を超える、いろんな国籍のミュージシャン達とのセッション・アルバムなのだ)

いろいろと大変なツアーだったけど、そのぶん、実りも大きかった。
なにより、いつかデンマークにいったら笑顔で迎えてくれる友人がふたりもできたことが、一番の幸せだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

新潟にて

ハウホイツアー@新潟。

新潟市民芸術文化会館の能舞台公演。
お客様がすくなかったのはほんとうに残念だったが、
美しい場所で公演できたのはよかった。

雪景色の新潟。わたしの第二のふるさとのような場所。
ただいるだけで、なんというか、いろいろ胸に去来するものがあり、切なく、心地よい。
ふだん自分で考えている以上に、佐渡や新潟の空気は自分の肌にしみついている。
普段わすれている感情が、身体の中を風になってとおりすぎていく。

このまちがすきだ。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

ちょっとパウゼ。

旅先のオフって、ひさしぶり。
ハウホイの二人と京都でプチ観光しました。
来日以来連日のハードスケジュールでよれよれのH&H&P(ハウゴー&ホイロップ&ぺこ)、銀閣寺と近辺をとぼとぼ散策するうちに、すこしはリラックスできたかな。寒かったけど。

しかし…「禅宗とはどんな特徴のある宗派なの?」とか、
「なぜ日本人はふたつの宗教をもっているの?」とか、
「厄年ってなに?」とか…
ボキャブラリー不足以前になんて説明したらいいの〜!?

デジカメを見あたらなくしてしまい、ひさしぶりにインスタントカメラをかった… 後日、二人から画像もらってアップしようと思います。

あしたからツアー後半戦。
クラシカルモードから一転、田舎町でのほのぼのライブあり、能舞台ライブあり、スライドショー付きの親子向けライブありと、バラエティにとんだ3会場(はい、ブッキングしたのはあたしです)で、はてさてどうなることやら。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

東京は好きかい?

ケルティッククリスマス、続行中。
先日の日記にも書いたが、今回はデンマークのハウゴー&ホイロップと基本的に動きをともにしている。しかし東京での数日間は、ほかのグループのメンバーとも交流をもつことができた。

アイリッシュ・アメリカンのソーラスは、CDを聴いたときの印象に違わぬ、すばらしいパワーをもったグループだった。その軸たるシェイマス・イーガンと、二人きりで話す時間がもてた(成田からの移動時間だけだけど)。
彼は、フルート、アイリッシュ・ホイッスル、バンジョー、ギターと数多くの楽器をこなすミュージシャンであり、このグループの中核であり、映画音楽や舞台のプロデュースもこなすマルチなアーティスト。会うまではどんな人だろうと緊張していたが、聡明にして気さくな、実に魅力的な人だった。けど、POORな英語力ではあれこれききたいこともきけず…世話話ばかりしていましたが。

フィラデルフィアにすむシェイマス。八面六臂の活動をする彼は、数年前までニューヨークに住んでいた。しかし、幼い頃育った、うつくしいフィラデルフィアのほうがより多くのインスピレーションをえることができるだろうということで、2年前に居を移したそうだ。
広島に生まれたこと、佐渡にすんでたことを話したら、興味深げにうなずき、
「そうか。それで、君は東京は好きかい?」とたずねられた。
うーむ… 苦笑いしかでてこなかった。

同じことを、夏に佐渡に一緒に行ったカルロス・ヌニェスに、波の音に包まれながら尋ねられた。
「君は、この海の音や夕日の美しさから離れて、生きていけると思う?」

今の私には、ここで学ぶべきことはたっくさんあると思う。
それはたしかだ。東京は、けして虚しいだけの街ではない。
しかし、いつかこの街を離れても、生き生きとした音楽と携われる道を探っていきたい。
それもまた、わたしの切なる願いである。

さあ、明日からまた、ツアーが始まる。
生きる喜びに満ちた彼らの音楽と旅することのうれしさ。
これこそ、わたしが、分かち合いたいもの。どこにいようとも。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

師走じゃのう。

年末恒例のケルティック・クリスマスが、今週末からはじまる。
今年は、アイリッシュ・アメリカンのユニット・ソーラス、アイルランドの左利きフルーティスト(なんと楽器を左右逆さまに持つ!)マイケル・マクゴールドリック、リバーダンスの初代プリンシパル・ダンサー、ジーン・バトラー、そしてケルト民族ではないがその文化に深いつながりを持つデンマーク・トラッドのデュオ、ハウゴー&ホイロップが来日。
この土曜日にすみだトリフォニーホールで一堂に会しコンサートしたあと、地方でそれぞれにコンサートツアーを行う。
わたしはハウゴー&ホイロップといっしょに、今年最後の旅に出る。

ハウゴー&ホイロップは、若き天才フィドラー、ハラール・ハウゴーと、優れたトラッド・プレイヤーの血を継ぐギター&ヴォーカルのモーテン・アルフレズ・ホイロップの二人からなる。14歳の年の差デュオは、数年前にイギリスで行われたトラッドのフェスティバルで、知り合いの紹介によって共演したのがきっかけなのだとか。おたがいに「なんでこんなわかぞーと」「なんでこんなおっさんと」と最初は思ったそうだが、ひとたび音を合わせたら、まったくそんなことを感じない、運命的なものを感じたのだそうな。
それはもう、彼らの音楽を聴けば一発で納得できる。
あたたかく、かめばかむほど味のでてくるモーテンのギターとヴォーカル、そして光がきらきらと降り注いで来るみたいなハラールのフィドル。
たった二人で奏でているとは信じがたいほどのシンフォニックな音楽。
はじめて彼らの音を聴いたとき、なんかもー「かみさまありがとー!」って叫びながら全速力でぶあーっと走り回りたくなるみたいな歓びに包まれたのでした。おおげさでなく。

そんなわけで、一緒に旅して彼らの音楽を毎日聴けるのがほんとうにうれしい。でもわたしは言葉がからきしなのでほんとうにやばい。でもやっぱりうれしい。

年の瀬のあわただしい時期ということもあり、各地とも動員がもう一息なのが残念。
ほんと、だまされたとおもって一回きいてみんちゃい。すごいけん。
プランクトン

というわけで、あしたは早いのでもう寝ないと。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

味の一部。

仕事関係の飲み会にさそっていただき、青山のとあるイタリアンレストランへ。
ここひと月強の怠惰な生活のせいで、わたしのハラは「軽くヤバい」どころか「マジでやばい」状態なのだが、きょうはもう、後悔なぞしてはいけない。
今週末からの今年最後のツアー、がんばってこいよ、ってことよね、神様。

料理ももちろんとってもおいしかったが、今回特筆すべきは、私たちのテーブルにサービスについてくれたスタッフの人の風情。ほどよくスローな語り口で、やや低めでやわらかい声。しかし粒立ちのよい、素敵な声の持ち主だった。そして一つひとつのお皿に添えられる言葉はユーモアもあり、あたたかかった。ゆったりした気持ちでデザートまでたのしみ、気がつくと3時間すぎていた。

むかし友達に連れて行ってもらったイタリアンレストランは、きびきびと元気に動くスタッフワークで、その活気が味に反映されている感じで、それもまたよかった。

…コンサートのロビーでのスタッフ対応も、場に合わせて変幻自在でありたいもんだ、と思いました。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

« November 2005 | Main | January 2006 »