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迷子の満足

2年前の春。佐渡を離れてすぐ、ヨーロッパへ旅に出た。
旅をはじめて1ヶ月たった頃、友人の住む、ローテンブルグという古い町並みの美しい村で1週間をすごさせてもらったときのこと。友人が語学学校に行っている間に、城壁でぐるりかこまれた集落を離れて、谷をおりてみた。
畑や古い民家なんかを眺めながら谷へ降り、道なりにあるいていく。冷たい空気が気持ちよくて、どこまでも歩けそうな気がして、ちょっと横道へそれて山の方へあがってみた。のが間違いだった。分かれ道だらけ。どれももっともらしい(でもぜんぜんわからない)標識が立っている。
「小さな町だし大丈夫だ」とたかをくくり、勘にまかせて右だの左だの選びながら歩いていたら、いよいよまよってきた。
気づいたら城壁に囲まれた集落は遙か向こう… 日も傾き始めてきた。だれかに道を尋ねたくても、誰もいない。ちょっとだけの探検のつもりが、気がついたらもう2時間以上歩きっぱなし。もうもと来た道にさえもどれない。
…とその時、暗い山道から急に広い野原に出た。
上り下りしてる間に気づかないで頂上を越えちゃったみたいだ。
ぱあっと急に視界が開けて、雲の切れ間からもれる光に見とれてたら、
頭の中でぱちーんと何かがはじけた。

あーあたし今、リュックしょって、地球の上にぽつーんと立ってるなあ!!
どこを歩いているかもわからない、
どこへ向かっているかもわからないけど、
歩き続けてればかならずたどりつけるんだ〜!
これからあたしはそうやっていきていくんだ〜!!
すごくうれしくて、すごく不安で、だけど大丈夫だ!!!(なにが!?)

って、すっかりハイになった頭でそうさけんだ。

あのとき思ったのと、今の私はそう違わない日々だなあ、良くも悪くも。
と思うような出来事があって、ちょっと思い出して書いてみました。

しりきれとんぼ。
そして最近文章長いよね。
青色申告の書類に向かうとつい…逃避しちゃうのでした。だめだめだあ。

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