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あいをこめて

ネットのコミュニティサイトで、友達がわたしのことを「お金になろうがなるまいが、気に入ったコトにはアタマからざぶーんと飛び込む人」と紹介してくれた。
うーむ。「この仕事で食べていこう」と思ったら、このことについてはきちんと本気で考えなくてはいけない最大の課題なのであるが…
まあそれに関してはまたあらためるとして。
まさにそれを地でいくイベントに、3月下旬から2週間、ボランティアで参加してくることになった。
そのイベントは「SHOOT THE WORKS!」
訳すと、「いちかばちか」という意味らしい。

札幌市にあるアートNPO「コンカリーニョ」は、再開発によって取り壊されたパフォーマンススペースで、来年春再オープンするため現在準備を進めている。
「SHOOT THE WORKS!」は、その資金集めと、今後の活動のベクトルを示すべく、約1ヶ月にわたりさまざまなジャンルのライブを日替わりで上演する1大イベントだ。

1996年に立ち上がった第1期コンカリーニョは、もともと食品倉庫だった建物を利用したフリースペースだった。
8間×6間のフラットなスペースで、箱馬と山台で客席と舞台を変幻自在にざくざく組み替えられる。壁面は、軟石という自然石を煉瓦積みにくみ上げられていて、切り出されたままの質感が表情をもち、照明を当てると独特の雰囲気を醸し出す。そして響きが抜群によかった。
作り手にとってありがたいフレキシビリティと、子どもたちや、障がいをもった人たちも安心して集まれる雰囲気が、スタッフの尽力によってつくられていた。
口コミでその存在は瞬く間にひろまり、国内外からアーティストが集まって、
ダンス、お芝居、音楽、そしてそれらのごったにコラボレーションの数々がこの場で生まれていった。わたしも、当時制作を担当していた太鼓うちの金子竜太郎と一緒に、たくさんの出会いをさせてもらった。
思い出すだけで、胸がいっぱいになるほど。

しかし、このご時世、資金集めもここのところ動きが止まりがち。スタッフは体もあたまもフル回転で文字通り東奔西走しているが、なかなか大きな風はうまれてこない。
そして、再オープンという明確な目標と、仮の活動スペースがあるとはいえ、あらゆる不自由さを抱えた状態でモチベーションを保ちながら運営を続けていくことは、ほんとうにほんとうに苦しいことだと思う。
照明家で、コンカリのプロデューサーでもある高橋氏が「いちかばちか」の一念発起をして立案し、企画をすすめることになったのには、よほどの決意からだと思う。
その思いに触発されて、たくさんのアーティストがノーギャラでの出演を快諾し、当初2週間程度の企画だったはずが大幅にのび、1ヶ月の超ロングフェスティバルとなった。
こうなるといてもたってもおれん!!! というわけで、呼ばれもしないのにスタッフとしてプロジェクトに参加させてもらうことに。
出演者の交通チケット手配など、遠くにいてもできる仕事をちょこちょこやりながら、当日のくるのを心待ちにしている。

出演者のそうそうたるラインナップに、きっとびっくりするとおもう。
ぜひぜひサイトをのぞいてみてください。
札幌の人だけでなく、たくさんの人に遊びに来てほしいです。
SHOOT THE WORKS!


コンカリーニョ、とはスペイン語で「愛を込めて」という意味。

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