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再会

3/28、金子竜太郎ソロライブの日。
車いすの男性が会場にきてくれた。
「こんにちは」と目があったら、なつかしくてうれしくて涙が止まらなくなってしまった。
はじめてあったときはまだ小学生だったんだよね。

7年前、コンカリーニョで「つばさクラブ」という学童保育サークルの子どもたちのために、
竜太郎のソロコンサートを開いてもらった。
そのとききてくれた、車いすの男の子のひとりだったのだ。

子どものためのコンサート。太鼓だけで1時間。それもソロ。
たいくつしないかなあ、ちゃんときいてくれるかなあ。
竜太郎さん、どんなふうに子どもたちと対するんだろうか?
ぜーんぶ杞憂だった。
くりくりのかわいい目がみーんな、竜太郎さんをうけとめてくれてる。
竜太郎さんもまけない笑顔とハッピーな音でみんなとコラボレーションしている。
客席の一番後ろ、ストレッチャーに乗ってきてくれた女の子の姿もあった。
舞台に背を向け、すこしだけ身体を起こし、手鏡で舞台をうつして、舞台をみてくれていた。
通常の劇場ではけっして観ることの出来ない光景だった。

わたしの転機となった舞台。

劇場は、遊び庭のような場所。
そこに集う人たちすべて、可能な限り心を自由に広げて楽しんでいってもらいたい。
わたしはそのためにこの仕事をしていくんだあ!! っておもった。

「ちゃんとやってるかあ?」
って、7年前の自分のチェックが入ったみたいな。

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春は名のみの

ひきつづき札幌にて。
3月末日というのに(きがついたらそんなに時間がたっていたなんて)、
この雪はなんだ〜!? ってくらい、目が覚めたらふりつもってた。
さすがの北海道でもこれは珍しいらしい。

「誕生前夜」に書いた枇杷系の「ダンスの発明vol.7.〜Sapporo Edition」は、
しゅぱっと切るとすっぱい果汁が飛び散るみたいな2日間だった!
初々しいとか、青いとか、そういうのとは違うんだけど。
4人のダンサーの個性がいい意味でばらばら。いろんな色の光が打ち消しあうことなく存在する感じ。
なんというか、私にとってはとてもうらやましい関係性だった。
かわいらしさ、激しさ、やさしさ、しなやかさ、残酷さ、透明さ…
なんかそんな言葉が、見終わった私の中に残ってた。
東京で彼らの舞台にまた再会できる日が、本当に楽しみだ。

翌日から昨日までは、鼓童の金子竜太郎と山口幹文が参加した3日間。
初日は金子竜太郎の1時間即興。7年ぶり3回目のどソロ公演。
感慨深くて、客席のすみっこでうるうるしながら観てた。
公演そのものの感想ではないが、この日にあったことは別のタイトルをたてて改めて書こうと思ってます。
2日目は金子&山口のデュオ。初日とは一転、トークを交えたコンサート形式。
そしてきのうは枇杷系の主宰・山田せつ子さんの「キザハシデオドル〜能管と遊ぶ」での
三ツ巴初セッション。こちらも初顔合わせの完全即興。
これは絶対、東京のお客さんにも観てほしい。企画するから待っててください。

竜太郎さんと幹文さん、ふたりとも鼓童の中ではベテランプレイヤーだけれど、
なんというか「まだまだこっからいくで〜〜〜!!」みたいな前向きさというか、
勢いというか真摯さというか…を感じて、
ふたりともすっごくかっこいい!! と思ってしまった。

きょうは山田せつ子さんと、墨絵の杉吉貢さんの即興セッション。
そして岩下徹さんがやってくる。

ここ数日、7月の公演のチラシの入稿作業をしながら現場についていて、
右脳と左脳両方フル回転の気が狂いそうな毎日から解放されてハッピー。
あしたは札幌滞在中唯一のオフ! 温泉行くぜっ。

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誕生前夜

昨日の春を思わせる日差しはどこへいったやら。
朝には白い世界に逆戻り。おまけに風も強いよお…
雪がきめこまか〜い! 上着についた雪に目をこらすと、きれいな結晶。

午後、東京からダンスの枇杷系のみなさんが到着。
空港からそのまま会場入りし、さっそくリハーサルがはじまる。
劇場の中は、あすの初日に向けて粛々と準備が進んでいる。
ものすごい集中力とスピード。事務所で作業をしていても、なんか中の気配が気になる。

今回照明プランを担当する、ホームステイ先の住人・はるなさんは、うちに帰っても稽古のビデオを何度も見直している。…うなってるうなってる… とおもったら、「よしっ! これでいくっ!」と雄々しく立ち上がったぞっ、はるなさん!

誕生前夜。
すごく不安で、すごくくるしくて、自分を感性を信じるしかない瞬間。
冷たい夜空には、とぎすまされた月の光。

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きょうのごはん

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ごはんのことばっかりかんがえてるわけじゃありません!
ちゃんと仕事もしてます!

普段の現場でも、ゲストのケータリングを担当することの多い私。
しかし、こんな「きちんとごはん」を提供したことは久しくないなあ。
てゆーか、普段の自分の食生活もかなり見直さなくてはならんなあ、と思っているところです。

今日の札幌はいい天気。雪もだいぶんとけてきています。
写真は、きょうの献立表、そしてアミーゴのために盛りつけた今日のメニュー、シェフのサトアキさんです(サトユキさんとまちがえてました)


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おいしいね!

コンカリーニョ、「SHOOT THE WORKS!」に合流。
第2夜の今夜は、暗黒舞踏・偶成天による「白イ空へ」。
きょうは公演みれなかったので、レポートは明日にして、きょうは、舞台裏をささえるスタッフの紹介を。
まずケータリングは炊き出し。今日のメニューはおからのメンチカツ、お野菜の煮たの、そしてたきたてご飯!公演前はあまったごはんでにぎったおにぎり。サトユキ(佐藤由紀子)さんという女性スタッフのお手製です。ロビーに設けられたカフェでだされたパンプキンパイも彼女の手によるもの、それも材料のかぼちゃはお母さんが畑でこさえた「越冬かぼちゃ」(甘みが増すんだって)!
1ヶ月も続く現場、毎日お弁当だとあきるだけでなくたぶん身体をこわしてしまう。お野菜のたくさんとれるメニューはほんとうにありがたい。
なによりうまいんだよ、ほんとに。
あすにでもデジカメでおさえて皆様にもお目にかけまする。
いやあ、ほんとに、「おいしいね!」って笑顔は、大事だよね!

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札幌上陸

悪天候で飛行機が若干遅れたが、夜、無事に札幌入り。
札幌駅の改札で、コンカリーニョのプロデューサーであり友人のアミーゴ高橋に出迎えてもらい、
そのまま彼の家に向かう。
おもったより寒くないけど、道にはうずたかく積まれて氷になった雪の山。
雪を踏みつけるタイヤの音がなんともなつかしい。
きのうのSHOOT THE WORKS初日はショーロ・クラブ。
動員もなんとか及第点、それよりなによりとってもすばらしいライブだったらしい。
うー、聞き逃したのがほんとにくやしいぜ。
ここのところずうっと胃痛になやまされつづけていたのに、気がついたら今は痛くなくなってる。
あしたからは連日の本番だ。これから3週間弱、元気にがんばるぞお。

広島、佐渡、八重山、そして札幌。
わたしには、たくさんの「ココロノフルサト」があって、幸せだ。

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世界で最も幸福な音

今日はアイルランドの国民的トラッド・バンド、アルタンが、セント・パトリックデーにあわせ、
アイルランドの大統領(女性なんだよ、知ってた?)と一緒に来日。大使館などが主催するいくつかのパーティでの演奏と、3月6日に国内リリースされたばかりのアルバムの発売記念としてのライブを行った。

彼らのニューアルバムのコピー「世界で最も幸福な音。」とはよく言い得た言葉だと思う。
純粋さと、あたたかさと深さ、きらめきにつつみこまれて、涙がでそうになる。
そして彼らも、奏でる音のそのままな人たち。
彼らに会うと、「人間て、ほんとは優しい生きものなんだよなあ…」と思う。

今回の公演では、大島保克さんとのジョイントもあった。
大島さんの来月リリースされるアルバムで、名曲「イラヨイ月夜浜」にゲストミュージシャンとしてアルタンが参加しているご縁で、出演してくださった。
大島さんのきめ細かな唄にも、も・ち・ろ・ん感動したけど、
共演された鳩間加奈子さんの歌声には驚いた。
うまく表現できないのだけど…
ただ美しいだけではない。
節が、声が、前に前に繰り出してくるような、若くて大胆な音楽。どきどきした。
これはCD探して聴かねば!!

さていよいよ明日から札幌だあ。
旅の準備ぜーんぜんしてないよお!
どんな出会いが待ち受けていることやら。たのしみだー!

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春の歌

最近、朝起きると、ときどきうぐいすの声をきくことができる。
どこからくるんだろう。ひとしきり鳴いて、どこかへと飛び去っていく。
タイミングよく目覚めないと、聞き逃しちゃうんだよね。

10日前に聞こえたときは、まだまだ上手に歌えてなかったんだけど、
最近はうぐいすらしい「ホーホケキョ」ができるようになってきてます。
じょうずにうたえるやつは、すてきな彼女に出会えるらしい。
種の存続をかけたいのちの歌なのだー!!

佐渡にすんでたときは裏が山だったので(ちなみに玄関あけると海でした)
朝になると林の中から鳥の声があふれかえるというかほとばしるというか、
とにかくすんごい勢いできこえてきていた。
東京じゃあカラスだけかなあ… とおもいきや、けっこういろいろいるんだね。
耳をすませに、散歩にでかけてみようかな。

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my rhythm,your rhythm,our rhythm

感激しすぎて、それを言葉にして伝えられないことがあったりする。
昨日渋谷クラブクアトロで見た、熊谷和徳というタップダンサーのライブは
私にとってまさにそれだった。

7月に行う、彼の世田谷パブリックシアター公演のプロジェクトの一員に加えてもらっているので、
彼のことはまたあらためてちゃんと書きたいと思う。

じゃあそのときにまとめて書けばいいじゃん、ともおもうのだけど、
とにかくなんか発信してみたかったのだあ!

無駄のない身体の動きの美しさ。
あとからあとからあふれでてくるリズム。
共演するメンバー同士はもちろん、観客の心もすっかりひとつの絆でむすびつけてしまった。

うーん、整理してまた書き直します。

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Alta noite

「悲しみはいつまでも続くのに、
幸せはあっという間に終わってしまう」

黒いオルフェという映画の冒頭に使われている「フェリシダージ」という曲の歌詞。
私はこの曲を、ずっと恋の歌なのだと思っていたけど、労働者たちがフェスティバルの喜びと、それが終わってしまった後に戻ってくる苦しい日常を思い歌った曲なんだとか…(もちろん、恋ともかけてあるんだろうけどね)。きょう、夕刊を読んでいたらそんな記事が載っていて、はじめてしった。
まあ、よく意味がわかんないで歌ってたからなあ…

佐渡にいた頃、仲間とボサノバ・バンドをくんで、週末にお酒と楽器を持ちよって集まり、歌って遊んでいた。この曲がバンドの最初のレパートリーだった。
ポルトガル語の甘い響きが何ともいえず心地よくて、切ない歌なのに口にすると幸せが胸に満ちてくる曲だった。
いや、でも、この曲はやっぱり「幸せ」がテーマなんだよね…

バンドの名前は「フェリシダージ・アルタ・ノイチ」文法はあってるか知りませんが「真夜中の幸せ」、という意味。
仕事だ、ツアーだとなかなかメンバーがそろうことがなく、そんなにたくさん集まれたわけじゃないけど、「音楽するってこんなに幸せなことなのかあ!」という喜びをかみしめることのできる、ほんとに大事な時間だった。

いまは周りにそうやって遊べる仲間は残念ながらいない。
大きな声で歌える場所もないしね… でもほしいなあ、そういう時間!

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迷子の満足

2年前の春。佐渡を離れてすぐ、ヨーロッパへ旅に出た。
旅をはじめて1ヶ月たった頃、友人の住む、ローテンブルグという古い町並みの美しい村で1週間をすごさせてもらったときのこと。友人が語学学校に行っている間に、城壁でぐるりかこまれた集落を離れて、谷をおりてみた。
畑や古い民家なんかを眺めながら谷へ降り、道なりにあるいていく。冷たい空気が気持ちよくて、どこまでも歩けそうな気がして、ちょっと横道へそれて山の方へあがってみた。のが間違いだった。分かれ道だらけ。どれももっともらしい(でもぜんぜんわからない)標識が立っている。
「小さな町だし大丈夫だ」とたかをくくり、勘にまかせて右だの左だの選びながら歩いていたら、いよいよまよってきた。
気づいたら城壁に囲まれた集落は遙か向こう… 日も傾き始めてきた。だれかに道を尋ねたくても、誰もいない。ちょっとだけの探検のつもりが、気がついたらもう2時間以上歩きっぱなし。もうもと来た道にさえもどれない。
…とその時、暗い山道から急に広い野原に出た。
上り下りしてる間に気づかないで頂上を越えちゃったみたいだ。
ぱあっと急に視界が開けて、雲の切れ間からもれる光に見とれてたら、
頭の中でぱちーんと何かがはじけた。

あーあたし今、リュックしょって、地球の上にぽつーんと立ってるなあ!!
どこを歩いているかもわからない、
どこへ向かっているかもわからないけど、
歩き続けてればかならずたどりつけるんだ〜!
これからあたしはそうやっていきていくんだ〜!!
すごくうれしくて、すごく不安で、だけど大丈夫だ!!!(なにが!?)

って、すっかりハイになった頭でそうさけんだ。

あのとき思ったのと、今の私はそう違わない日々だなあ、良くも悪くも。
と思うような出来事があって、ちょっと思い出して書いてみました。

しりきれとんぼ。
そして最近文章長いよね。
青色申告の書類に向かうとつい…逃避しちゃうのでした。だめだめだあ。

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あいをこめて

ネットのコミュニティサイトで、友達がわたしのことを「お金になろうがなるまいが、気に入ったコトにはアタマからざぶーんと飛び込む人」と紹介してくれた。
うーむ。「この仕事で食べていこう」と思ったら、このことについてはきちんと本気で考えなくてはいけない最大の課題なのであるが…
まあそれに関してはまたあらためるとして。
まさにそれを地でいくイベントに、3月下旬から2週間、ボランティアで参加してくることになった。
そのイベントは「SHOOT THE WORKS!」
訳すと、「いちかばちか」という意味らしい。

札幌市にあるアートNPO「コンカリーニョ」は、再開発によって取り壊されたパフォーマンススペースで、来年春再オープンするため現在準備を進めている。
「SHOOT THE WORKS!」は、その資金集めと、今後の活動のベクトルを示すべく、約1ヶ月にわたりさまざまなジャンルのライブを日替わりで上演する1大イベントだ。

1996年に立ち上がった第1期コンカリーニョは、もともと食品倉庫だった建物を利用したフリースペースだった。
8間×6間のフラットなスペースで、箱馬と山台で客席と舞台を変幻自在にざくざく組み替えられる。壁面は、軟石という自然石を煉瓦積みにくみ上げられていて、切り出されたままの質感が表情をもち、照明を当てると独特の雰囲気を醸し出す。そして響きが抜群によかった。
作り手にとってありがたいフレキシビリティと、子どもたちや、障がいをもった人たちも安心して集まれる雰囲気が、スタッフの尽力によってつくられていた。
口コミでその存在は瞬く間にひろまり、国内外からアーティストが集まって、
ダンス、お芝居、音楽、そしてそれらのごったにコラボレーションの数々がこの場で生まれていった。わたしも、当時制作を担当していた太鼓うちの金子竜太郎と一緒に、たくさんの出会いをさせてもらった。
思い出すだけで、胸がいっぱいになるほど。

しかし、このご時世、資金集めもここのところ動きが止まりがち。スタッフは体もあたまもフル回転で文字通り東奔西走しているが、なかなか大きな風はうまれてこない。
そして、再オープンという明確な目標と、仮の活動スペースがあるとはいえ、あらゆる不自由さを抱えた状態でモチベーションを保ちながら運営を続けていくことは、ほんとうにほんとうに苦しいことだと思う。
照明家で、コンカリのプロデューサーでもある高橋氏が「いちかばちか」の一念発起をして立案し、企画をすすめることになったのには、よほどの決意からだと思う。
その思いに触発されて、たくさんのアーティストがノーギャラでの出演を快諾し、当初2週間程度の企画だったはずが大幅にのび、1ヶ月の超ロングフェスティバルとなった。
こうなるといてもたってもおれん!!! というわけで、呼ばれもしないのにスタッフとしてプロジェクトに参加させてもらうことに。
出演者の交通チケット手配など、遠くにいてもできる仕事をちょこちょこやりながら、当日のくるのを心待ちにしている。

出演者のそうそうたるラインナップに、きっとびっくりするとおもう。
ぜひぜひサイトをのぞいてみてください。
札幌の人だけでなく、たくさんの人に遊びに来てほしいです。
SHOOT THE WORKS!


コンカリーニョ、とはスペイン語で「愛を込めて」という意味。

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はる

アルバイト先の人が、職場を変わることになった。
それもずいぶん遠くに引っ越してしまうことに。

私はゆっくりおしゃべりしたこともないけれど、なんかずいぶん昔からの知り合いのような感じがするのはなんでだろ。たぶんそんな風に感じているのは私だけではなく、分け隔てなく人にあったかい声をかけるので、となりの事務所のおじちゃんたちにまで好かれている、フレンドリー&ピースフルな人である。
だけどなんだかどこか寂しげというか、「自分が幸せになる」ということにはいまいち自信なさそうというか… よくも知らないのにごめんね。

あなたがいないと、わたしたちはけっこうさびしい。でも、あたらしい仕事場でも、きっと分け隔てなく人にあったかく声をかけ、あったかな仕事をしてゆくんだろうなとおもうと、安心して見送れる、というか。

そう、春は出発するのにもってこいの季節。

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