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マヌーシュ・スウィング

この1週間は、サムソン・シュミット・カルテットwithチャボロ&ドラド・シュミットという、フランスのジプシー(マヌーシュとよぶ)のギターユニットのツアーに同行していた。

ジャンゴ・ラインハルトを祖とする「マヌーシュ・スウィング」の流れを汲み、なおかつ新しいエッセンスを盛り込みつつさわやかな風を吹かせている彼ら。今回は、サムソンのユニットのアルバム発売にあわせ、彼の父であるドラド・シュミット、そして日本でも大人気のチャボロ・シュミットをゲストにくわえた、世界初公開の顔合わせによる総勢6名の旅だった。

チャボロとドラドはそれぞれに地位を確立する卓越したプレイヤーで、ライブの成功のために彼らの存在は確かにかかせないものだったが、短い時間の中でどんどん変化していった若手4人の姿に、むしろ私は正直感動していた。

きっと自分たちの単独ライブよりも、ベテランふたりとの共演ということで感じるプレッシャーは、かなりなものだっただろう。
彼らの熱演のあとに悠然と現れ、自分たちのためのそれとは明らかに密度の違う喝采をいとも軽々とさらってゆくおやじ2人に、あからさまに悔しそうな表情を見せながらいっそうギターをかきならすサムソンが、私にはまぶしく映った。そして、その輝きは日を追うごとに増していくのを感じた。
チャボロとドラド(二人は従兄弟同士)もそんな彼らの姿勢を心得、彼らのリハーサルを客席で聴きながら助言をしたり、楽屋で稽古をつけたりしつつ、ともに過ごす時間を楽しんでいるようすだった(ときおりふざけ合ったりもしながら)。

ひとなつっこくて、おしゃれで、笑顔が最高にかわいい彼ら。
久しぶりの旅を、そんな彼らとともにすごすことができたことに、心からの幸せを感じている。

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